カテゴリー
日本語教師

外国人プログラマと学ぶ日本語12:日本人が3人いても説明できない日本語があるんです

前回は、「深い知識」「進級」「基礎的」という言葉を勉強しました。

今回は、日本語能力試験N2の語彙テキストを使いながら、4人でフリートーク。

私と外国人同僚に加えて、日本人同僚が2人参加。

気が付けば、日本人3人対外国人1人という、仲間も増えてなかなか心強い(?)レッスンになりました。

# 「軽いお辞儀」を実演してみる

今回のテキストに出てきた言葉の一つが、

軽いお辞儀

でした。

「軽い」と聞くと、

重い・軽い

のイメージが強いですが、お辞儀の場合は少し違います。

そこで日本人同僚が実際に軽く頭を下げて実演

言葉だけで説明するよりも、実際に見た方が早い(笑)。

こういうところは対面で話す良さだなと思います。

# 「お礼」って何だろう?

テキストに、

「お礼に何かプレゼントする」

という例文が出てきました。

そこで外国人同僚から、

「お礼って何ですか?」

という質問。

日本人同僚が、

「Thanks かな?」

と説明。

ところがそこから話が広がります。

# お礼とお辞儀は違う?

私たちは、

「お礼」と「お辞儀」は違うよね、

という話を始めました。

お辞儀は行動。お礼は感謝の気持ち。なのか??

でも、神社でお参りするときのお辞儀は?

あれはお礼? 感謝? 挨拶?

気持ちが入るとお礼になるのかな?

などと話し始めると、だんだん分からなくなってきました。

# 日本人3人で悩む

最終的に、日本人3人で

「うーん……」

と頭を抱えることに。

その様子を見ていた日本人同僚が、

「こんな複雑な日本語を勉強するの、大変だね」

と言っていました。

本当にその通り。

ネイティブの日本人が3人集まっても、

きれいに説明できない言葉がある。

それなのに外国語として勉強しているのですから、大変なはずです。

# 仲直りという言葉

他にも、

仲直り

という言葉を勉強しました。

けんかをしたあと、また仲良くなることです。

これは比較的イメージしやすかったようです。

以前勉強した

「仲良し」

とも少しつながるので、

記憶にも残りやすかったのではないかと思います。

# 大家と家主

そしてもう一つ盛り上がったのが、

大家(おおや)
家主(やぬし)

でした。

テキストには普通に出てきているのですが、

改めて考えると、家主ってどういう意味だろう?という話に。

大家は分かる。でも家主は?

所有者? 貸している人? 住んでいる人?

これまた日本人側が考え込んでしまいました。

# 日本人も完璧ではない

今回のレッスンで改めて感じたのは、

日本人だからといって、すべての言葉を完璧に説明できるわけではないということです。

もちろん感覚的には使っています。

でも、

「どういう意味?」

「何が違うの?」

と聞かれると急に難しくなる。

そんな言葉がたくさんあります。

日本語教師のプロになるなら、この辺りは全部ちゃんと文献調査しなくちゃ!ってことになるんでしょうね。

# やってみて感じたこと

最近のレッスンでは、私が教えるというより、みんなで日本語を観察しているような時間が増えてきました。

外国人同僚が質問する。

日本人同僚が説明する。

別の日本人同僚が別の意見を言う。

そして全員で悩む。

そんな流れです。

でも私は、それも悪くないと思っています。

むしろ、「日本人も完璧に分かっているわけではない」

ということを知ってもらうのは大事なことかもしれません。

日本語は難しい。

でも、日本人も時々分かっていない。

そんなときは一緒に考えればいい。そんな時間も勉強になる。

そんなことを感じたレッスンでした。