前回は、漢字「優・商・職・総」のミニ授業について書きました。
今回は、同僚の勉強している中で出てきた言葉から、
・様子
・事情
・一輪
この3つをテーマにミニ授業をしてみました。
# 「様子」と「事情」の違い
授業では、シンプルにこう説明しようとしました。
様子
→ 見た感じ
事情
→ 理由
# 実際の授業の進め方
今回のスライドでは、次の流れで進めました。
① 意味の説明 英語付き
② 例文
③ 質問文を提示して会話する
④ ミニテスト
① 意味の説明 英語付き
今回は、同僚が英語を理解できることもあり、
英語の意味も一緒に提示しました。
これは理解の助けになったと感じています。
② 例文
英語で理解を深めたところで例文です。
例えば「様子」は、
・彼の様子が変です
・外の様子を見ます
という例文を使って、
「見たときにどう見えるか」というイメージを確認しました。
一方「事情」は、
・家庭の事情で休みます
・事情を説明する
という形で、
「理由や背景」という意味を伝えました。
③ 質問文を提示して会話する
質問文を用意して会話しました。
「様子」の質問文
今日の会社の 様子 はどうですか?
体の 様子 はどうですか?
「事情」の質問文
インドの会社の 事情 はどう違いますか?
何か 事情 があって日本に来ましたか?
④ ミニテスト
理解の確認用のミニテストです。
「様子」と「事情」のどちらが括弧にはいるかという問題です。
例
彼は今日は元気がない。( )がおかしい
→ 答え:様子
家庭の( )で会社を休みました
→ 答え:事情
このように、
**「見えるか/理由か」**で判断できる形にしました。
# 「一輪」の学習
一輪は、花を数えるときの言い方です。
・一輪の花
・一輪のバラ
「一輪」に加えて、助数詞を提示して会話しました。
・一冊(いっさつ) → 本を1つ数える言い方。
・一台(いちだい) → 車や機械を1つ数える言い方。
・一本(いっぽん) → 長くて細い物を1つ数える言い方。 例:ペン
・一枚(いちまい) → 平たくて薄い物を1つ数える言い方。例:紙・シャツ
・一匹(いっぴき) → 小さい動物を1つ数える言い方。
・一羽(いちわ) → 鳥を1つ数える言い方。
# やってみて感じたこと
今回の授業でよかったことは、英語で意味を提示すると理解が早いような気がしました。
反省点はいくつかありました。
まず一つ目は、「事情」を使った質問です。
会話練習として、
「インドの会社の事情はどう違いますか?」
という質問文は、無理がありました。
「事情」は理由や背景を表す言葉ですが、
この文だと範囲が広すぎて、私自身もいったい何を答えればいいのかわからなくなりましたw
もう一つは、「一輪」の教え方です。
今回は「一輪(いちりん)」として、
花の数え方を紹介しました。
ただ、「一輪」には「いちわ」という読み方もあります。
レッスン中に話していて気づきました。
「一羽(いちわ)」は扱っていたので、
同じ「いちわ」という読み方として並べて説明すると、
学習者にとって整理しやすかったかもしれません。
ただ、普段の日本語でも登場することが少ない言葉かなと思います。
今回の授業を通して、
そもそもN2の試験について自分が十分に理解できていないことも痛感します。
日本語能力試験では、何が重視されているのか。
どこに力を入れるべきなのか。
今回の「一輪」のような内容は、
実際の試験対策として考えると、
優先度はそれほど高くないのではないか・・・と思ったりします。
もちろん、日本語としては大切な表現ですが、
限られた時間の中で学習することを考えると、
・読解でよく出る語彙
・意味の区別が必要な言葉
・文の理解に直結する表現
といったものを、より優先して扱う必要があるのではないかと思います。
# 次回
同僚からの次回の授業のリクエストは
・交通機関
・時間厳守
です。
#日本語「様子」と「事情」の違い|N3・N2で迷う使い分け+授業実例