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日本語教師

外国人プログラマと学ぶ日本語2:N3とN2の境目を見極めるための10の質問をやってみた

前回の記事では、職場の外国人プログラマの同僚が
日本語能力試験 N2 を目指している、という話を書きました。

今の日本語レベルはN3くらい。
まずは、どのくらいの力があるのかを軽く確認してみることにしました。

といっても、正式なテストではありません。
ミニ日本語チャレンジです。

助詞、文の自然さ、日本語らしい表現を中心に
10問のスライドを作ってみました。

今日はその問題も紹介します。

# N2をめざす 日本語ミニチャレンジ
Q1 助詞
どちらが自然?
A
バグで修正しました
B
バグを修正しました

Q2 助詞
A
会議で行きます
B
会議に行きます

Q3 主語
どちらが日本語らしい?
A
私はこのコードを修正しました。私はテストしました。
B
このコードを修正しました。テストしました。

Q4 名詞化
どちらがビジネス日本語?
A
エラーが出るので修正します
B
エラーの発生を防ぐため修正します

Q5 表現
どちらが自然?
A
このバグはモリ問題だと思います
B
このバグはメモリ問題です

Q6 日本文化
日本人が言う
「ちょっと難しいです」
意味は?
A
少し難しい
B
かなり難しい / 無理

Q7 文章
どちらが自然?
A
修正して、テストして、問題なくて、終わりました
B
修正してテストしました。問題ありませんでした

Q8 敬語
上司へのチャット
A
分かりました
B
承知しました

Q9 助詞
どちら?
A
エラーは出ました
B
エラーが出ました

Q10 文の順番
どちらが日本語らしい?
A
このバグが起きました。メモリ不足だからです。
B
メモリ不足のため、このバグが発生しました。

# 結果は……

10問すべて正解。
素晴らしいです!!

助詞の使い方も安定していて、
日本語らしい文の流れもよく理解しています。

ただ、やってみて私自身も勉強になったことが2つありました。

1つ目は、日本文化の問題として出した
「日本人が言う『ちょっと難しいです』」の問題です。

実際にやってみると、
「どちらが正解なのか」と私自身も少し迷ってしまいました。

文脈によっては
「少し難しい」という意味にも、
「かなり難しい(実質的に無理)」という意味にも取れるからです。

問題として出すなら、
状況や会話の場面も一緒に示したほうがよかったかもしれません。

経験不足を実感したポイントでした。

2つ目は、Q10に出てくる「発生」という漢字です。

同僚はこの漢字を知らなかったようで、
その場で意味を説明することになりました。

大丈夫だろうと思って作った問題でも、
学習者にとっては難しいことがある。

そして、そのときに
どう説明すると一番わかりやすいかを考える必要がある。

そんなことも改めて感じました。

#それでも本人は「N3をやり直したい」

10問すべて正解だったので、
N2の勉強をしましょうと言ったところ、
同僚は少し意外なことを言いました。

N2の前に、N3をもう少しやりたい

理由は、漢字がまだ自信がないから。

漢字圏の人ではないので、そうですよね・・・確かにそれは大きなハードルだと思います。

そして日本語能力試験では、
N3からN2に進むと語彙と漢字の量が一気に増えます。

そこで次は、N2の勉強で出てくる漢字の中から
苦手なものを教えてもらい、少しずつ確認していくことにしました。

最初に「これが難しい」と出てきたのはこの4つ。

・優
・商
・職
・総

どれも、仕事の会話や文章でよく出てくる漢字です。

次回は、この4つの漢字を使って
実際にどんなミニ授業をしてみたのかを書いてみたいと思います。